オフィス環境に、何かしらの問題を感じていませんか。環境改善策を探している方もいらっしゃるでしょう。雑音で集中できない、コミュニケーションが不足しているなどの問題は、BGMの導入で改善できる可能性があります。ここでは、BGMの導入で解決を目指せるオフィスの問題、環境改善に成功した事例、BGMを導入する際に注意したいポイントなどを解説します。オフィス環境でお悩みの方は参考にしてください。
BGMの導入でオフィスの環境改善は可能なのか
BGMの導入でオフィスの環境を改善できる可能性があります。次の問題などに対処できるためです。
【オフィス環境の問題点】
・雑音で集中できない
・静かすぎてストレスを感じる
・同僚とコミュニケーションを取りにくい
これらの問題については、次の見出しで詳しく解説します。
オフィス環境は、従業員のパフォーマンスや自社のブランドイメージに深く関わります。たとえば、うるさかったり、静かすぎたりすると、生産性が低下することや求職者から避けられることがあるでしょう。BGMの導入によって、今よりも働きやすいオフィス、入りやすいオフィスを目指せます。積極的に検討したい環境改善のアイデアと考えられます。
BGMの導入で解決できるオフィス環境の問題点
BGMの導入で解決を目指せるオフィス環境の問題点は以下のとおりです。
雑音が多く業務に集中できない
よくある問題点として、雑音が多い環境があげられます。雑音の発生源はケースで異なりますが、以下のものなどがあげられるでしょう。
【雑音の例】
・商談やWeb会議の声
・キーボードの打鍵音
・椅子を引きずる音
・資料のページをめくる音
・自動車の走行音
これらの音が聞こえると、オフィスにいても仕事に集中できません。したがって、生産性が低下してしまいます。BGMを導入すると、好ましい音楽でこれらの音をマスキングできます。たとえば、キーボードの打鍵音を、アンビエント音楽(静かで落ち着いた音楽)でかき消すなどが考えられます。雑音が多い環境でも、業務に集中しやすくなるでしょう。
静か過ぎてストレスを抱えてしまう
反対に、オフィスが静かすぎてストレスを感じることもあります。わずかな音でも、周囲に聞こえてしまうためです。業務をするにも、会話をするにも、周りに気を使ってしまいます。従業員の性格やポジションによっては、いるだけでプレッシャーを感じるでしょう。居心地の悪さから、メンタルの調子を崩すことも十分に考えられます。このようなオフィス環境にもBGMの導入は効果的です。業務中に発する物音や、会話の声が目立ちにくくなることで、周囲への影響や視線を過度に意識せずに済むようになります。ちなみに、過去に行われた研究で、BGMが職場の「不安感」を軽減させることが示されています。
出典:(pdf)日本心理学会第81回大会(2017)「BGM がオフィスワーカーに及ぼす効果」
社内のコミュニケーションが不足している
オフィス環境の問題として、コミュニケーション不足もあげられます。コミュニケーションが不足すると次の問題などが生じやすくなります。
【コミュニケーション不足が引き起こす問題】
・単純なミスの増加
・業務効率の低下
・モチベーションの低下
従業員間で情報共有を図れないため、これらの問題が生じます。結果的に、離職率が高まることも考えられます。BGMの導入は、コミュニケーション不足の解消にも効果的で、次の働きなどを期待できます。
【期待できる働き】
・緊張感が和らぐ
・会話のきっかけができる
・会話をしていても目立ちにくくなる
まとめると、「話しやすいオフィス環境」をつくれるといえるでしょう。過去に行われた研究で、BGMを流すと職場のコミュニケーションがうまくいく傾向が示されています。
出典:(pdf)日本心理学会第81回大会(2017)「BGM がオフィスワーカーに及ぼす効果」
BGMの導入でオフィスの環境改善に成功した事例
続いて、BGMを活用してオフィス環境の改善に成功した事例を紹介します。
マスキング効果で騒音を低減した事例
EC事業を展開するA社は、社内で発生する様々な騒音に悩んでいました。複数の部署から改善要求がでていたためです。自社の生産性に影響を与えかねない問題になっていたといえるでしょう。対策として導入したのがマスキング効果を期待できるBGMです。この取り組みを行ってから「騒音が気になる」といった声は少なくなりました。現在は、食堂ではリラックス効果を期待できるBGMを流すなど、TPOにあわせてBGMを使い分けています。
メンタルケアに寄与した事例
食品卸業者のB社は、ストレスフルな社内の環境を問題視していました。時間帯を問わず電話の呼び出し音が鳴り響くうえ、注文内容を聞き逃すこともできないためです。従業員にかかる過度なストレスを緩和したいと考えていました。オフィスの雰囲気を変えるため導入したのがBGMです。従業員の気分を盛り上げるアップテンポなBGMなどを活用して、職場の雰囲気を明るくすること、従業員のストレスを軽減することに成功しました。
社内のコミュニケーションを活性化した事例
住宅会社のC社は、従業員間のコミュニケーション不足に悩んでいました。静かすぎて社内にいることが辛いなどの理由で退職を希望する従業員がいたためです。オフィス環境を改善するため、多様なジャンルの音楽が聴取可能なBGMサービスを導入しました。BGMの導入は、多くの従業員から好意的に受け止められています。別のエリアにも導入して欲しいなどの要望があがっています。
BGMの導入でオフィスの環境改善を行う際のコツ
BGMでオフィスの環境改善を目指すコツを紹介します。
従業員目線で対策を考える
オフィス環境の問題に直面しているのは従業員です。したがって、従業員目線で対策を考える必要があります。以下に取り組みの例を紹介します。
【取り組みの例】
・アンケート調査やヒアリング調査でオフィスの問題点を洗い出す
・従業員から解決の為のアイデアを募る
・従業員が納得できる解決策を導入する
現場の意見を聞かずに対策を進めると、従業員のニーズとずれてしまうことがあります。
他社の改善事例を参考にする
問題点を把握できても、解決策を思いつかなかったり、思いついた解決策に自信をもてなかったりすることは少なくありません。これらに対処するため参考にしたいのが他社の改善事例です。よく似たオフィス環境の事例を参考にすると問題解決のきっかけがつかめるはずです。
オフィスの環境改善にBGMを導入する際の注意点
オフィスにBGMを導入する場合は、以下の点に注意が必要です。
【注意点】
・著作権
・ジャンルと音量
・マンネリ防止
オフィスでBGMを流す行為は、商用利用とみなされるケースがあり、JASRACなど著作権管理団体への許諾申請が必要な場合があります。第一興商が提供する「スターデジオ」のようなJASRACと契約済の業務用BGMサービスを利用するとよいでしょう。
BGMのジャンルと音量にも注意が必要です。ジャンルにより期待できる効果は異なります。また、音量が大きすぎると業務の邪魔になることも考えられます。従業員の意見を聞きながら調整することが大切です。
流す音楽ジャンルの定期的な見直しも欠かせません。同じ楽曲が繰り返されるとマンネリ化し、従業員の集中力が下がる可能性があります。見直しのタイミングをあらかじめ決めておくとよいかもしれません。
BGM導入の注意点やメリットを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
(参考)オフィスにBGMを導入するメリットとは?導入する際のポイントも解説
オフィスの環境はBGMで改善
オフィスの環境は、従業員の生産性や定着率に影響を与えます。雑音で集中できない、静かすぎてストレスを感じるなどの問題はBGMで解決できる可能性があります。マスキング効果や、従業員同士のコミュニケーション向上などが期待できるためオフィスの環境改善に効果的な対策といえるでしょう。そして自社に導入する場合には、従業員の意見を聞くこと、他社の事例を参考にすることが大切です。
第一興商では、BGMサービス「スターデジオ」をご提供しております。オフィスの導入事例を知りたい方やBGMについて理解を深めたい方は、以下のページを参考にしてください。